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診療内容

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耳の病気

Ear disease

性中耳炎、滲出性中耳炎

急性中耳炎は、細菌やウイルスが感染して引き起こされる中耳の炎症で、耳の痛み、発熱、耳閉感、一時的な難聴が現れます。子どもの風邪の3〜5割で合併するという報告もあります。痛みが改善しても中耳炎が改善しているわけではありません。年齢や重症度に合わせて抗菌薬、鼓膜切開などで治療を行います。

滲出性中耳炎は、感染を伴わず中耳に液体がたまり、耳閉感や軽度の難聴が現れます。就学前の小児の90%程度が一度は罹患するという報告もあります。痛みはなく、液体は自然に排出されることもありますが、長期化する場合もあります。小児の場合は難聴を訴えられない場合があること、アレルギー性鼻炎や鼻副鼻腔炎が原因となる場合があることから鼻風邪が続く場合には一度耳鼻科で耳、鼻の診察をお勧めします。
長期に罹患する場合や所見が強い場合には鼓膜切開やチューブ留置術を行います。

耳の病気イメージ

耳炎

外耳炎は、外耳道に炎症が起こる疾患で、細菌や真菌(カビ)、機械的な刺激(耳かき)などが原因です。

症状は耳のかゆみ、痛み、耳だれ、詰まり感などがあります。治療には点耳・内服抗菌薬、耳の洗浄を行います。過度なみみかきは行わないことが推奨されます。

難聴は、音が耳を通じて脳に伝わる過程に障害が生じ、音を聞き取りにくくなる状態です。

主な原因は、加齢、騒音、耳の感染症、耳垢の詰まりなどで、症状には音が聞こえにくい、会話が理解しにくいなどがあります。治療は原因により異なり、補聴器や手術が必要な場合もあります。

突発性難聴

突然発症する原因不明の難聴です。現在までに循環障害やウイルス感染、自己免疫などが原因として考えられていますが特定されていません。

治療はステロイドの内服や点滴が行われます。治療開始時期は発症後2週間以内が推奨されています。突然耳が聞こえなくなったときには早めに耳鼻科での聴力検査をお勧めします。

加齢性難聴

加齢に伴って起こる難聴は、主に内耳の障害が原因とされています。難聴は認知症のリスクのひとつとも考えられており、近年では国の取り組みとして「聴こえ8030運動」が推進されています。これは、80歳になっても30dB(聞こえの閾値)の聴力を維持することを目指すものです。

「年齢のせいだから仕方ない」と聞こえにくさを放置せず、気になった時にはぜひ一度、耳鼻科を受診してください。診察結果に応じて、補聴器のご提案などもさせていただきます。
当院には、補聴器相談医の資格を持つ医師が在籍しておりますので、安心してご相談ください。

鼻の病気

Nose disease

粉症

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉へのアレルギーが原因で、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れる病気です。日本人の半数が罹患しているといわれます。当院でも血液検査などでアレルギーの原因物質を調べることができます。

治療はアレルギーの原因を回避すること、内服・点鼻薬治療、手術などがあります。患者様に応じた治療法を提案させていただきます。
またスギ、ハウスダストに関しては減感作療法(舌下免疫療法)を行うことが可能です。詳しくお話を聞きたい方は受診時にお問い合わせください。

鼻の病気イメージ

レルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、花粉以外のダニ、ペットの毛などのアレルゲンが原因で、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりなどの症状が現れる疾患です。治療は花粉症と同様です。

花粉症・アレルギー性鼻炎により、睡眠の質が低下することや日中の仕事・勉強の効率が下がるため耳鼻咽喉科で適切な治療を受けることをお勧めします。

性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞に炎症が起こり、鼻閉や鼻汁、後鼻漏(鼻水が喉に流れる)などが起こります。1ヶ月以内に起こるものを急性、3ヶ月以上持続するものを慢性といいます。
小児の風邪では半数以上が副鼻腔炎を合併していると言われますが、その多くは自然に軽快します。発熱や10日以上改善しない汚い鼻水が続く時に抗菌薬での治療を考慮します。

大人は鼻の内視鏡検査、副鼻腔レントゲンやCT検査で検査します。こちらも軽症であれば経過観察ですが、抗菌薬が必要になることもあります。
大人は2,3ヶ月での内服治療で改善がない場合には手術治療が必要となり近隣高度医療機関へご紹介します。

出血

鼻出血は、鼻の血管が破れて出血する状態です。

主な原因は鼻いじり、乾燥、強い鼻かみ、アレルギーなどです。頻繁に出る場合や止まらない場合は鼻の中の腫瘍などの検索をお勧めします。当院では内視鏡検査、副鼻腔CT検査が可能です。
止血には鼻腔内へのガーゼ留置や鼻腔粘膜焼灼術を行います。

のどの病気

Throat disease

性喉頭蓋炎

急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋(のどの奥にある軟らかい組織)が炎症を起こす疾患です。喉頭蓋は、食物が気道に入らないようにする器官です。急性喉頭蓋炎は、主にウイルスや細菌感染が原因で発症します。

症状には、喉の激しい痛み、発熱、そして重症化した場合には呼吸困難が起こり、致命的になることがあります。
早期に発見するためにのどの痛みが強い場合には耳鼻科での内視鏡をお勧めします。

喉の病気イメージ

下障害

嚥下障害は、食べ物や飲み物をうまく飲み込むことができない状態です。原因には脳卒中や神経疾患、加齢などがあります。

主な症状は、食事の時のむせや飲み込みにくさ、咳き込みです。当院では内視鏡検査で嚥下時の喉の動きを観察することができます。結果に応じてリハビリや食事の時の注意点をご説明します。

いびき

Snoring

眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に気道が閉塞し、呼吸が一時的に停止または浅くなる疾患です。これにより、酸素供給が不足し、睡眠の質が低下します。

主な症状は、いびき、寝ている間の呼吸停止、日中の強い眠気、集中力の低下などです。これらの症状が続くと、心血管疾患や高血圧、糖尿病などのリスクが高まります。

当院では自宅でできる、簡易検査を行っています。結果によって治療方針や精査機関への紹介などをご提案いたします。当院ではCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行っています。
小児の場合は扁桃腺が大きいことが原因のことが多く、近隣高度医療機関での手術をお勧めします。

いびきイメージ
CPAP治療

CPAP治療(持続的気道陽圧法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法で、睡眠中に気道を開けるために一定の圧力をかける方法です。CPAP装置は、鼻または口に装着したマスクを通して、気道に陽圧を供給し、呼吸停止を防ぎます。これにより、酸素供給が安定し、質の良い睡眠が得られます。

主な効果には、無呼吸の改善、睡眠の質の向上、日中の眠気の軽減があります。また、心筋梗塞などのリスクの低下があります。いびき、無呼吸や日中の眠気などがある場合にはまずは検査をお勧めします。
当院では安定すれば3ヶ月毎の通院としています。

めまい

Dizziness

まい症

「めまい」という言葉は、実はさまざまな症状を指して使われます。主に次の3つに分類されます。

  • 回転性めまい
    自分や周囲がぐるぐる回っているように感じるめまいで、天井が回るように感じることもあります。
    このタイプは、内耳(三半規管や前庭)の異常が原因であることが多く、難聴、耳が詰まった感じ(耳閉感)、耳鳴りなどの耳の症状を伴うことがあります。当院では、聴力検査や眼振検査により、原因を詳しく調べることが可能です。
  • 浮動性めまい
    ふらついたり、まっすぐ歩けないといった症状が特徴です。立ちくらみ、頭痛、しびれなどを伴うこともあります。
    とくに顔面や手足のしびれ・麻痺、強い頭痛を伴う場合は、脳卒中の可能性があるため、早急に救急病院を受診してください。
  • 失神(意識を失うタイプのめまい)
    立ち上がったときに目の前が真っ暗になったり、突然意識を失って倒れてしまうことがあります。
    これは起立性低血圧や不整脈など、循環器系の異常が原因のことがあり、循環器科や救急病院の受診が必要です。
めまいイメージ